<ツアーの流れ>
- 単に関連寺院を回るというだけではなく、テーマを上社に絞り、在りし日の神宮寺の姿に多角的に迫ります。
- 諏訪神仏プロジェクトの中心メンバーの一人、石埜三千穂が、諏訪の「神仏習合」についてわかりやく解きほぐします。
- 昼食は、名園で知られる仏法紹隆寺庭園を眺めながら、庫裏でゆったりと「二十四節気神楽」謹製の特製弁当をいただきます。

【法華寺】多くの寺堂が軒を連ねていた上社神宮寺にあって、唯一今に残る寺院。本宮二の鳥居から赤い山門が望める。本寺と宗派が異なる(臨済宗)ことが残った理由のようだが、かつて天台宗だったと伝え、由緒は古い。神宮寺観音堂由来の聖観音像を祀る。

【法華寺】神宮寺観音堂由来の聖観音像

【諏訪大社上社本宮】諏訪大社上社の中心的な祭場。各時代の変化を飲み込んだ複雑な祭祀構造、巨木の立ち並ぶ森閑とした境内は必見。各種御札や御守りのほか、肉食をしても神罰を受けないという「鹿食免(鹿食箸付き)」を頒布している。

【諏訪市博物館】諏訪市及び諏訪地方の歴史をテーマとする市営博物館。常設展のほか、随時企画展も開催される(当日は常設のみ)。第一級の縄文土器など見どころは多いが、今回は、上社神宮寺関係の展示について解説する。五重塔旧本尊の五智如来像は必見。

【佛法紹隆寺】上社本地仏、すなわち仏像の形で表された諏訪大明神を祀る、諏訪地方有数の古寺。諏訪社や諏訪高島藩と深い関わりがあり、また、信州の真言宗寺院の中核であった歴史等によって、多くの宝物、古文書、法具などの文化財を現在に伝えている。

【佛法紹隆寺】上社本地仏 普賢菩薩像

【佛法紹隆寺にて昼食】安土桃山時代の面影を残す、県下随一とも評される石組みをもつ池泉回遊式庭園を眺めながら、お弁当をいただきます。

【高榮寺】武田氏の戦略道路「棒道」沿いに建ち、信玄が祈願寺として創建したと伝える。上社神宮寺の末寺で、蓮池院由来の仏像を複数受け継いだ。端正な聖観音、可憐な地蔵菩薩。興教、弘法大師両像は、江戸末期、近代の影響の入った像様が注目される。

【高榮寺】地蔵菩薩坐像

【長円寺】「御柱道」沿いに建ち、高島二代藩主忠恒が開いた由緒正しい寺院。上社薬師堂の旧本尊は鎌倉の古仏。激しく朽損した2体の脇侍像も謎めいている。客仏の普賢菩薩像「織田の狼藉」と記された墨書銘は必見。境内の百体観音石仏群も見事な出来。

【長円寺】上社薬師堂の旧本尊 木造薬師如来立像

【長円寺】百体観音石仏群